「もう小学生という歳じゃないけど、もっと飛行機に安く乗りたいなあ。」という若者でも安く乗る方法が存在するのです。それこそが、ユース割引や学割と呼ばれる割引なのです。
小学校を卒業される12歳を迎えると、航空機の料金の区分が小児から変化することになります。この年齢の区分は以前はスカイメイトや学割と呼ばれていたのですが、今ではスカイメイトという名称を使う航空会社は減り、学割として利用出来るのもソラシドエアの【予約出来るヤング割】のみとなってしまいました。
現在は学割という区分が主流ではなく、学生ではない若者も利用しやすいようなユース割引という扱いが多くなっています。
このページは、国内線の各航空会社別若者専用の割引について解説していきます。
学生じゃなくても条件が合えば利用することが可能ですよ。
今回はユース割引と学割について教えて行きます。
目次
ユース割引・学割とは?
大雑把に言うと若者層に向けた割引になります。
以前は学生の利用を目的としていたので満12歳~21歳以下の年齢層の割引だったのですが、学生ではない若者全体の利用層拡大のために満12歳~25歳以下までの年齢を採用する航空会社が増えてきました。名称は各社ごとに違いがありますが、扱い的にはほぼ同一だと考えても良いでしょう。
以前の学生が使える学割という扱いだと、例えば50歳で大学受験を受けて大学生になった人でも学割を使うことが出来たのですが、現在では厳密な学割として利用出来るのはソラシドエアの【予約出来るヤング割】のみです。若者以外の利用はほぼ不可能になった訳ですね。
ユース割引は50~60%程度の割引率が多いです。これはシニア割引・シルバー割引とほぼ同等で料金にみならず航空会社の予約の扱いもほぼ同じなので、若者版シニア割引と考えてもいいかもしれません。
国内線航空会社別ユース割引・学割
JAL 【スカイメイト】
エアドゥ 【スカイメイト】
スターフライヤー 【スターユース】
スカイマーク 【U21】
ソラシドエア 【予約の出来るヤング割】
LCCのジェットスターとピーチ・アビエーションはヤング割や学割を採用していません。
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各航空会社ごとのユース・学割の違いを知ろう
この項目では、各航空会社ごとのユース・学割を紹介していきます。
ANA 【スマートU25】
以前はANAもJALなどに採用されている物と同じくスカイメイトを使っていたのですが、2016年12月より【スマートU25】という専用のサービスに変更しました。名称通り年齢層が拡大し、満12歳~25歳以下まで使用することが出来る割引となりました。
特徴としては以下の通りとなります。
ANA スマートU25特徴
・マイレージクラブカード及び若者向けANA系列のクレジットカードが必要。
・マイレージクラブカードや若者向けANAクレジットカードにより自動チェックイン機で航空券を受け取れる。
・当日に空席があれば予約が可能。
・プレミアムクラスに空席があれば、プレミアム料金を追加することにより利用可能になる。
・割引率は50~60%。
・マイルの積算率が通常航空券の75%。
JALとエアドゥ 【スカイメイト】
昔は他社もし使っていた【スカイメイト】も、今ではJALとエアドゥのみです。名称の変更はありませんが、他航空会社のユース割引の年齢層の幅が拡大したのに対抗するために、【スカイメイト】でも満12歳~21歳以下から満12歳~25歳以下に変更されました。
特徴は以下の通りです。※同じ【スカイメイト】でも細部に違いがあります。追加の赤マーカーがJALのみの要素、黄色マーカーがエアドゥのみの要素になります。
JALとエアドゥ【スカイメイト】の特徴
・マイレージバンク会員になっていなくても使える。
・マイレージバンクカードや若者向けJALクレジットカードがあれば自動チェックイン機で搭乗券を受け取ることが出来る。
・予約出来ず、当日に利用したい便に空席が十分にあれば利用することが出来る。
・空席が少なければ、一般客の搭乗手続が終わる出発20分前頃になって空席が残っていた場合のみ搭乗が可能。
・満席時はキャンセル待ちが出来るが、一般客のキャンセル待ちが優先される。
・クラスJとファーストクラスに空席があれば、クラスJ及びファーストクラス料金を追加することにより利用することが出来る。
・割引率は50%~58%。
・マイルの積算率が通常航空券の75%。
・全路線9,600円。(2019年1月7日~2019年10月26日搭乗分)一部期間は、全路線一律16,500円。(3月15日~3月31日、7月5日~8月31日搭乗分)
スターフライヤー 【スターユース】
以前はスター学割という名称の学割扱いでしたが、2016年10月30日より若者層のシェア拡大のために【スターユース】というサービスに変更されました。学割制度が廃止され、満12歳~21歳以下から満12歳~25歳以下へ年齢層が拡大しています。
特徴としては以下の通りとなります。
スターフライヤー【スターユース】特徴
・2ヶ月前から予約が可能。
・予約してから30日以内ならキャンセル可能。ただし航空券1枚につき430円の払戻手数料が必要。
・予約後、予約便より前に空席があれば便の変更が可能。
・割引率は約50%。
・STAR LINKマイル積算率が通常航空券の50%。
スカイマーク 【U21】
元々通常航空料金が安いスカイマークで使用されているユース割引になります。年齢層は満12歳~21歳以下となり、サービス開始時から年齢層に変更はありません。
特徴としては以下の通りとなります。
スカイマーク【U21】特徴
・キャンセルするのに5,000円が必要。
・便の変更不可能。
・割引率は50%~60%。
ソラシドエア 【予約の出来るヤング割】
現在の国内線で唯一学割として利用することが出来る割引になります。学割として利用するには、学校教育法が定めた学生証や国際学生証が必要になります。年齢に問わず、大学生や大学院生も適用されます。
学生でなくても、年齢確認できる身分証明書があれば満12歳~21歳以下の人も使用することが出来ます。
特徴としては以下の通りとなります。
ソラシドエア【予約の出来るヤング割】特徴
・キャンセルは予約から30日以内なら可能。ただし航空券1枚につき430円の払戻手数料が必要。
・予約便より前に空席があっても便の変更が不可能。
・割引率は約50%。
私も暇になったら大学生になって利用してみようかしら?
いくつになっても勉学は大切ですからね。
ただし時代の流れで、将来的にソラシドエアの学割がなくなってしまう可能性もありますが・・・。
ユース・学割がもっとお得になる方法
ANAとJALでは学生用クレジットカード利用でさらに使いやすくなります。
ANA【スマートU25】とJAL【スカイメイト】では区間基本マイル積算率が通常航空券の75%になってしまいますが、学生用クレジットカードを利用することにより25%が加算され、100%に積算します。さらには搭乗ごとにボーナスマイルも区間基本マイルの10%加算されます。
学生用クレジットカードを利用すれば身分証明書は必要なく、自動チェックイン機で搭乗券を受け取ることが出来ます。
以下は、高校生を除いた18歳以上の学生のみが加入できるクレジットカードになります。
ANAライフカード
ANAJCBカード
JALカードnavi
卒業後に社会人になる時には何をすればいいの?
卒業後には必ず新しい登録情報に変更しておきましょう。
そうしないとカード会社と連絡がとれなかったり、引き落としが出来ないためにカード利用の強制停止処分をされ、料金未納者として金融事故情報が登録されるためブラックリスト入りします。
ブラックリスト入りすると新規クレジットカード審査に通過出来ず、ローンも組むことが出来なくなりますので注意しましょう。
終わりに ユース割引を有効に活用しよう
若者層が利用することが出来るユース割引ですが、予約が出来なかったり空席がなければ使えなかったりと、優先順位は残念ながら低くなる可能性が高いです。これは大型連休などの人が集まる時期だと利用が難しくなるということでもあります。そういう場合には通常の早期割引を利用した方が安い上、確実に予約することが出来るので、予定が決まっているのなら早期割引を利用した方が便利でお得になります。
ユース割引は直前や当日でもかなりの割引率で利用出来るという面が強いので、人が少ない時期に有効に活用していきたいところです。