クレジットカードをよく知らない人でも、VISAやMasterCardという言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
それらは、国際ブランドという世界中の加盟店ならどこでも使用出来る世界ブランドの名前なのです。
有名な7つの国際ブランドは7大国際ブランドと呼ばれており、世界中にシェアを持っています。
ブランド名を世界シェア順に並べてみます。
決算額順 世界シェア 本社所在地 自社発行カード VISA 約56% アメリカ × MasterCard 約26% アメリカ × 銀聯(ぎんれん) 約13% 中国 × American Express 約3% アメリカ ○ JCB 約1% 日本 ○ Diners Club 1%未満 アメリカ ○ Discover 1%未満 アメリカ × 2015年 ニルソンレポートから引用
半数以上の国際ブランドは、自社でカードを発行していません。
各国の国際ブランドと提携している企業がカード発行会社となっています。
国際ブランドは、カード発行会社にブランドと決済システムを提供することにより、対価として利益を得ていまるのです。
日本はあるだけましと言うべきなのかしら・・・。
それゆえ同業他社がアメリカに増え、今でも高いシェアを誇っています。
目次
VISA(ビザ)
VISAはアメリカ合衆国のカリフォルニア州に本社を置き、ライセンスを与えられた企業に決済技術を提供して、国際ブランドを運営している企業です。
クレジットカードの56%という半数以上という驚異的な世界シェアを持っていて、他にはデビットカードとプリペイドカードの国際ブランドを所持しています。
VISA自体はカードの発行やカード関連サービスを提供していませんが、世界の多くのカード発行会社にVISAのライセンスを与えて、決算技術を広めています。
そのため海外に向かう予定のある人は、世界の大半で使用出来るVISAを持って行けば支払いに困ることがほとんどなくなるでしょう。
困った時のこれ1枚で安心を覚えるカードとなっていますね。
はじめてクレジットカードを作ろうという人の最初の1枚は、VISAにしておくのをお勧めしますよ。
VISA歴史簡易版
生まれは、1958年にバンクオブアメリカがBANK AMERICARDを設立したのが始まりです。
その後、社名とブランド名をBAICに変更。
さらに1976年にVISA(Value International Service Association)に変更して、現在に至ります。
(Wikipediaより引用)
MasterCard(マスターカード)
MasterCardはニューヨーク州マンハッタンに本社を構え、ライセンスを持つ企業に決算技術を提供して、国際ブランドを運営しています。
26%という世界第2位のシェアを誇り、VISAの追いすがろうと積極的な戦略を打ち立てている企業です。
国際ブランドの運営がメインとなっており、カードの発行やカード関連サービスを提供していません。
過去にはヨーロッパに強いカードと呼ばれていましたが、現在ではそんなことはなく、世界中で安心して使用出来るカードとなっています。
VISAとMasterCardを所持することにより、世界中のほとんどのクレジットカード使用圏を押さえることが可能なので、海外に向かわれることが多い人は是非持ちたいところです。
お財布機能を利用されている方は、持っていれば大変便利になりますよ。
MasterCard歴史簡易版
1966年にチェース・マンハッタン銀行を中心にしたInterbank Card Associationという銀行組合が元となっており、1967年にマスターチャージという名で独立しました。
その後、1970年代に現在のマスターカード・インターナショナルに社名を変更しています。
(Wikipediaより引用)
銀聯(ぎんれん)
銀聯とは本社を中華人民共和国上海市に構え、国内外で400にのぼる加盟機構と提携している国際ブランド運営企業です。
中国が国際的に発展するとともに世界中に利用者が広がっていき、現在では世界第3位のシェアとなっています。
中国国内では世界第2位の経済大国でありながら国民間の経済格差が激しいため、クレジットカードの審査を通る国民が少ないという問題があるため、デビットカード兼キャッシュカードのシェアがほぼ全て占めています。
中国国外でも銀聯キャッシュカードの利用が出来ますが、現金引き出しには上限額の制限があります。
クレディセゾンが引出専用の銀聯プリペイドカードを発行しています。
その他の国でも、China Union Payという名前で活動しています。
銀聯歴史簡易版
2002年に中国人民銀行を主導とし、中国の銀行やカード産業の発展を目的にして、中国国内の80以上の金融機関が共同で設立した金融企業です。
銀聯設立前は、中国の金融機関での決済は各地域や各金融機関ごとにシステムやルールが統一されていなかったため、地域ごとの決済が出来ない場合があるといった問題がありました。
設立後、バラバラだった金融機関間の決済システムやルールを統一して標準化し、銀聯に加盟した金融機関同士をオンラインで結ぶことで決済システムの問題を解決しました。
(Wikipediaより引用)
AmericanExpress(アメリカンエクスプレス)
略称が「アメックス (Amex)」 と呼ばれるアメリカ合衆国ニューヨーク州マンハッタンに本社を構える企業です。
クレジット事業の他にも、旅行事業や法人向け銀行事業、プライベートバンク、投資信託、保険業等様々な事業を手がけています。
クレジットカードを自社発行しており、全世界のカード会員数は7800万人に達しています。
また世界の富裕層に人気があり、持っているだけでその人の信用まで評価されるほど、ステイタスの高いブランドとしても有名です。
昔は日本で使用出来る場所が少なかったのですが、現在では日本でのシェア率が高いJCBと提携することにより、使用出来る場所が大幅に増加しています。
僕も持てるように頑張らないと!
早く私にセレブ層の仲間入りをさせなさいよね!
American Expressの歴史簡易版
1850年にニューヨーク州バッファローを本社にして開業された宅配便業者が始まりになります。
1882年に世界初の郵便為替を開始したことで、金融業に参入しました。
1891年には旅行事業を開始。その後、2度に渡る世界大戦のなかで他の金融機関の機能が停止していく中、戦時下においても安定した業務遂行を行い高い評価を受けています。
1958年にアメリカホテル組合のクレジットカード会社を買収し、クレジット事業に参入しました。
1970年代から1980年代にかけて世界各国でクレジットカードの発行を開始し、世界的普及を背景に事業規模を全世界的に拡大して現在に至ります。
(Wikipediaより引用)
JCB(ジェーシービー)
株式会社JCBは、日本の東京都港区に本社を構え、JCBグループとフランチャイズ契約結んでいるクレジットカード会社です。
世界シェア自体は低いですが、日本発唯一の国際カードブランドであり、日本を始めアジア圏で利用されていることが多いです。
American Expressと決算機構の提携を結んでいるため、American Expressが使える場所だとJCBも使用出来ます。
15年程前までは、日本国内だと圧倒的1位のシェアを持っていて、JCBカードしか使えない店舗も多かったです。
しかし、近年は過去の独占状態から加盟手数料の高さを維持したままであり、高額なために加盟しない店舗も増えてしまいました。そのため、国内シェア率もVISAに抜かれてしまいました。
もう少し状況を見直して、世界でさらに健闘してほしいところね。
ネガティブ面ばかり言いましたが、依然として日本国内では加盟店が多いので、
日常の買い物に利用するのに1枚持っておくと便利ですよ。
JCBの歴史簡易版
1961年に三和銀行(現:三菱UFJ銀行)と、日本信販(現:三菱UFJニコス)によって株式会社日本クレジットビューローを設立したのが始まりです。
翌年、大阪を本拠地とする大阪信用販売(大信販、現:アプラス)と三和銀行によって株式会社大阪クレジットビューロー(OCB) 設立を設立しました。
1968年に、JCBとOCBが合併(株式会社大阪クレジットビューロー (OCB) が存続会社となり、JCBは解散)し、同時に社名を株式会社日本クレジットビューロー (JCB)に変更しました。
1978年に社名を株式会社ジェーシービーに変更して今に至ります。 (Wikipediaより引用)
Diners Club(ダイナースクラブ)
Diners Clubは、アメリカ合衆国のニューヨーク州に本社を持つクレジットカード会社です。
19世紀のアメリカにはすでに紙のクレジットカードが存在していましたが、現在主流になっているプラスチック製のクレジットカードをはじめて使ったのがDiners Clubと言われていました。
しかしそれは間違いであり、Diners Clubでプラスチック製のカードを使用したのはかなり後年になってからだったそうです。
ダイナースクレジットカードは27歳以上ではないと会員になることが出来ず、審査も厳しいため高ステータスカードとして有名になっています。
世界シェア率は1%と低いですが、所持しているのがほぼ富裕層に占められています。
日本国内ではJCBと提携しているので、かなりの場所で使用が可能となっています。
世界に提供されているカード自体がとても少ないんだ。
審査は厳しいでしょうけど、何としても手に入れたいところね。
Diners Club歴史簡易版
1950年に、アメリカ合衆国のニューヨーク市で設立されたのがはじまりです。
2000年にダイナースクラブは全世界的にシティコープ(現シティグループ)によって買収されたました。
2008年4月、シティグループは(経営不振により)傘下のダイナースクラブ・インターナショナルをディスカバー・フィナンシャル・サービシスに売却しました。
現在のダイナースクラブは、同じくクレジットカードを取り扱うディスカバー傘下の企業になっています。(Wikipediaより引用)
Discover(ディスカバー)
Discover Cardは、アメリカ合衆国のディスカバー・フィナンシャル・サービスが展開するクレジットカードです。
北アメリカを中心として、中央アメリカ・東南アジア・大洋州等に広がり銀聯やJCBと提携しています。
日本国内ではライセンス契約を結んでいる企業が存在しないため、発行されていません。
そのため、日本の人でこのカードを知っている人は少ないのではないでしょうか?
世界シェアを近年急速に伸ばしており、会員数5千万人以上、加盟店数400万件以上にもなる新参入の世界ブランドになっています。
日本では使えないと言うことなんですか?
JCBと提携しているので、
JCB加盟店なら使用することが出来ますよ。
ディスカバー歴史簡易版
1985年、当時米国最大の小売業者であったシアーズ(Sears)が顧客サービスの一環としてファイナンシャルサービスを提供することを目的にディスカバーカードを設立されたのが始まりです。1993年に「ディスカバー・カード」を発行しているファイナンス・ビジネス会社をディーン・ウィッター(Dean Witter Financial Services、後にモルガン・スタンレーに吸収)に売却しました。2005年、銀行間ネットワーク協会の「Pulse」に加入しデビットカードとATMカードの発行を開始。ウォルマートとサムズ・クラブのカードシステム業務を請け負っているGEコンシューマー・ファイナンスはディスカバーのネットワークを利用しました。
Metris Companiesはディスカバーのネットワークを利用するクレジットカードの発行を始めると2005年に発表。その他にも、既にVISA、MasterCardを発行している金融会社数社がディスカバーカードを発行しています。
(Wikipediaより引用)
終わりに 7大国際ブランドを正しく知り使おう
クレジットカードの世界ブランドについて知ってもらえたかと思います。
各国際ブランドカードのことを理解することにより、自分が持つべきカードがなんとなく分かってきたのではないでしょうか。
海外及び国内で使用目的にあったクレジットカードが皆さんの手物にあることを期待しています。