介護割引で航空券を安く購入することにより経済的負担を減らそう

B!

実家から独立し遠方に住んでいる方も居られるかと思います。ある日突然、両親や祖父母に介護が必要になる状況も当然あり得ます。要介護者に介護してあげられる人が周りにいない場合、自分が介護をすることになることもあるでしょうが、以下の状況もあり得るため困難を極めます。

・今の仕事や家族が居るため、実家に介護のために引っ越すことが出来ない。
・家庭環境や医療環境の状況もあり要介護者を呼び込むことが出来ない。

要介護者と同居する環境を作れない場合、遠距離介護という手段を取る必要がでてきますよね・・・。

遠距離介護では体力や精神面の疲弊ばかりではなく、高い交通費により金銭面でも大打撃を受けてしまいます。

そんな困難な状況を打開してくれるものこそ、航空券の介護割引となります。

このページでは、遠距離介護で経済的負担を減らすための航空券の介護割引について解説していきます。

妻子さん
両親や祖父母と同居していないから、
いずれ介護に向かわなければいけないこともあるでしょうね。

節約先生
皆さん今の生活もありますから、簡単に同居するというのは難しいでしょうからね。
遠距離介護をしないといけないということもあるでしょう。
今回は、遠距離介護の負担を減らすため、航空機の介護割引について教えて行きます。

航空機の介護割引とは

航空機の介護割引というのは、介護者が離れて暮らす要介護者の元に安く向かうために用意された割引のことを言います。

介護割引を適用するには下記の条件が必要です。

航空機介護割引条件
  • 介護者と要介護者の居住地の最寄り空港を結ぶ一路線のみ限定される。(航空会社により一部例外あり)
  • 介護者は【二親等以内の親族】等に限られる。
  • 介護者は、介護保険の【要介護・要支援被認定者】である。
  • 【要介護・要支援被認定者】だということを証明するため、航空会社のカードに情報登録を行ったり、認定されたことを証明する専用パスが必要になる。

介護割引を適用するためには、航空会社に【要介護・要支援被認定者】を証明するための書類を郵送で送る必要があります。そのためカードの情報登録の完了や専用パスの発行にはかなり時間が必要になります。介護割引を利用したい場合は、かかる時間も考えて事前に登録を済ませておきましょう。

介護割引の割引率は約35%ほどになります。

これはけして高い割引率ではないのですが、遠距離介護となると急に向かう必要が多く、割引率の高い早割などを利用することが出来ないためにかなり重宝する割引となっています。勿論、先の予定として介護に向かうのが分かっているのなら、早割などを使用した方がお安く済ますことが出来ます。有効に活用していきましょう。

春夫君
航空機の介護割引と障害者割引の違いって何なんでしょうか?

節約先生
介護割引の対象者は介護を行う人(介護者)で、障害者割引の対象者は介護を受ける人(要介護者)という違いがあります。
なお障害者割引適用者の中で重度の障害のある第一種障害者と精神障害者に関しては、本人だけではなく介護者も障害者割引が適用されます。

各航空会社の介護割引

各航空会社には以下の特徴を持つ介護割引があります。

ANA【介護割引】

ANA【介護割引】の特徴
・割引率は通常時36%でピーク時は35%になる。マイル積算比率100%。
・プレミアムクラスに空席がある場合、プレミアム料金を追加することにより変更可能。マイル積算比率150%。
・上記料金に対象空港の旅客施設使用料を追加。(大人120円~440円、子供50円~220円)
・介護割引適用者は、満12歳以上で要介護者または要支援認定者の「二親等以内の親族」と「配偶者の兄弟姉妹の配偶者」ならびに「子の配偶者の父母」。
・介護割引情報登録済みのANAマイレージクラブカードやANAクレジットカードが必要。
・予約は搭乗日355日前の9:30~搭乗当日まで可能。
・予約変更可能。
・有効期限は航空券購入日より一年間。
・キャンセルは航空券購入日より30日以内なら可能。
・ANAの直行便がない場合は、出発地と目的地の区間を結ぶ経由地を2箇所まで指定することができる。

JAL【介護帰省割引】

JAL【介護帰省割引】特徴
・割引率は通常時最大41%でピーク時は約35%になる。マイル積算比率100%。
・介護帰省割引料金にクラスJ料金を追加することにより、クラス J介護帰省割引が適用される。マイル積算比率110%。
・介護帰省割引料金にファーストクラス料金を追加することにより、ファーストクラスを利用することが出来る。マイル積算比率150%。
・上記料金に対象空港の旅客施設使用料を追加。(大人120円~440円、子供50円~220円)
・ピーク時は利用出来ないこともある。
・介護割引適用者は、満12歳以上で要介護者または要支援認定者の「二親等以内の親族」と「配偶者の兄弟姉妹の配偶者」ならびに「子の配偶者の父母」。
・介護割引情報登録済みのJMBカードやJALクレジットカードが必要。
・予約は搭乗日2か月前9時30分から搭乗日当日まで可能。
・予約変更可能。
・有効期限は航空券購入日より一年間。(予約変更を行わなかった場合2ヶ月で期限が切れる)
・キャンセルは航空券購入日より10日以内なら可能。

ソラシドエア【介護特別割引】

ソラシドエア【介護特別割引】特徴
・割引率は約35%。
・上記料金に対象空港の旅客施設使用料を追加。(大人120円~310円、子供60円~150円)
・介護割引適用者は、満12歳以上で要介護者または要支援認定者の「二親等以内の親族」と「配偶者の兄弟姉妹の配偶者」ならびに「子の配偶者の父母」のうち2名まで。
ソラシド介護事務局に郵送で書類を送り、受け取った介護割引パスが必要。(介護割引パスの有効期限は、要介護・要支援認定期限終了後1ヶ月まで)
・予約は搭乗日2ヶ月前の9時30分から当日まで可能。
・予約変更可能。
・有効期限は航空券購入日より一年間。(予約変更を行わなかった場合2ヶ月で期限が切れる)
・キャンセルは航空券購入日より30日以内なら可能。出発時刻以降のキャンセルは4,000円~6,000円が必要。

スターフライヤー【介護割引運賃】

スターフライヤー【介護割引運賃】特徴
・割引率は通常時最大43%でピーク時は約36%になる。STAR LINKマイル積算率100%。
・上記料金に対象空港の旅客施設使用料を追加。(大人100円~430円、子供50円~220円)
・介護割引適用者は、満12歳以上で要介護者または要支援認定者の「二親等以内の親族」と「配偶者の兄弟姉妹の配偶者」ならびに「子の配偶者の父母」。
・SF CALL CENTER(国内線予約・案内センター)に電話連絡を入れ、言われた通りに書類を送り、受け取った介護割引パスが必要。介護割引パスの有効期限は、要介護・要支援認定期間終了日の翌月末まで。
・予約は搭乗日218日前より可能。
・web予約不可。
・予約変更可能。
・有効期限は航空券購入日より一年間。
・キャンセルは航空券購入日より30日以内なら可能。出発時刻以降のキャンセルは4,000円~6,000円が必要。

妻子さん
介護割引を利用しても通常と同じマイルを貰えるのね。

節約先生
マイル換算についてはかなり優遇されていますね。
ANAやJALのクレジットカードを利用すれば、
さらなるボーナスマイルが獲得出来ますよ。

終わりに 介護割引は助けとなる

遠距離介護は要介護者が介護保険の認定を受けて、体制が整うまで続ける必要があります。それまで何度似通い続ける必要があるので、介護者の負担は大きい物となります。介護保険の認定を受けた後も、事故や病気などにより急に要介護者の元に向かわなければいけないこともあるでしょう。

そんな大変な遠距離介護ですが、逃げることが出来ない問題です。介護割引を使って負担を少しでも減らし、正面から向き合っていきましょう。

最新の記事はこちらから