飛行機に乗る機会がある人ならある、株主優待割引というのを見たことがあると言う人もいるのではないでしょうか。
「【株主優待】という言葉がついているし、航空会社の株主しか使えないんじゃない?」と思っちゃいますが、
それは間違いであり、株主以外も使用出来るのです!
株主優待割引とは、利用する航空会社の株主優待券を使用することにより、航空券の値段が約50%になるという割引のことを言います。
株主になり保有株数100株を超えると最低1枚はもらうことが出来ます。(もらえる枚数は航空会社によります)
株主でなくても株主優待券は金券ショップやメルカリでも売られているため、購入して誰でも使用することが可能です。株主になった人は株主優待券を使う予定がなければ、金券ショップやメルカリ、ネットオークションで現金に換金することも可能と言うことですね。
このページは、株主優待券についてのことや、どういう状況で使えばいいのかを解説していきます。
金券ショップで買ってでも使った方がよさそうだね。
株主になって配当されるのならともかく、金券ショップで購入するよりも
他の割引を利用した方が安い状況になることもあるんです。
今回は株主優待割引により、どうすれば節約出来るのかを教えて行きます。
目次
株主優待券について
この項目では、株主優待券について紹介していきます。
株主優待券が使える航空会社
株主優待券が設定されているのは下記の航空会社であり、使える枚数こそ違いますが最大50%割引という点は同じとなります。
株主優待券を使える最大枚数と割引率
・ANA(1枚まで50%割引)
・スターフライヤー(1枚まで50%割引)
・ソラシドエア(2枚まで25%割引)
・エアドゥ(2枚まで25%割引)
株主優待割引はリスクの少ないキャンセルや予約の変更が可能
株主優待割引による航空券の発券は355日前から可能となっています。
キャンセルを行った場合、なんと出発日出発時刻直前までキャンセル料がかかりません。(出発後のみ20%の取り消し手数料がかかります)ただし払戻手数料は1区間に対して430円がかなり安く抑えられるでしょう。
予約した航空券の変更も、出発前に便に空席があるのなら自由に変更が可能です。
正規予約だと形態によってはそもそもキャンセル不可だったり、54日前から30%のキャンセル料がかかりだし、当日キャンセルで60%になり出発後だと100%の料金を払わなければいけません。便の変更もまずキャンセルを行う必要があるので、54日前以降だとキャンセル料を支払わなければいけません。
株主優待券を使えば先行きが見えない長期の計画でも、金額なリスクを抑えることが可能となっています。
株主優待券の使い方
株主優待券は1枚につき1人にしか効果がないので、2名以上で使いたい場合は当然その枚数を揃える必要があります。
株主優待券は電話やweb予約時に株主優待割引を利用することを提示し、普通の予約と同じように支払い方法を選択して割引後の料金を支払います。受け取り方法は、搭乗当日に自動チェックイン機の操作に従い株主優待券を挿入して航空券を受け取るか、有人チェックインカウンターで株主優待券を渡す方法があります。
JALで使ってみる
株主優待割引でファーストクラスやクラスJの予約することが出来ます。運賃の総額は、普通運賃50%引き+ファーストクラスかクラスJのクラス料金となります。上級クラスの席に乗りたい時には大変お得です。
ANAで使ってみる
プレミアム株主優待割引という制度があるため、割引率は路線によりますが、約40%引きになります。普通運賃50%割引+プレミアムクラス分の料金を少し割引した価格になっています。プレミアムクラスに乗りたい時には大変お得になっています。
株主優待券の価格は変動する
株主優待券1枚の価格は時期や需要により3,000~8,000円と大幅に変動します。
株主優待券は約50%の割引率になっていますが、航空運賃自体は時期のより大きく値段が変動するため実際に値引きする金額が安定しないです。それ故に実際に大きく値引きされる時期だと、株主優待券1枚に対する値引き効果が大きくなるため、株主優待券1枚の価値が上昇し価格が高くなります。
株主優待券を買う場合は時期を考えよう
金券ショップやメルカリで株主優待券を購入する場合、当然1枚の価値が3,000円に近い値段になっている時期に購入したいところです。
株主優待券の価格が低下する時期
・株主に株主優待券が配布される時期
航空機需要の少ないオフシーズンだと航空機運賃が安くなるために、株主優待券の値段も安く購入出来ます。
株主に株主優待券が配布されれば、世の中に株主優待券が大量にでまわるために、こちらも1枚の価値が低下します。
株主優待券は、期限の残りが長ければ高く、短くなるごとに安くなります。それ故、出発直前に株主優待券を購入すればリスクなく安く利用できます。
購入するのなら、上記の時期に買っておきましょう。
注意点としては株主優待券は半年~1年の有効期限があるので、すぐに使わない場合でも、期限には気をつけて忘れないように使用しましょう。失効すると無駄になります。
それが大切だということね。
高い時期を見極め、金券ショップなどに売り現金に換えるのも有効ですよ。
株主優待券を有効活用する
株主優待券を有効に活用する方法として、当日に利用してみるというのがあります。
株主優待券は予約なしの当日搭乗だとなんと大幅に運賃が節約することが可能となっているのです。
ANA便を例にしてみますと、東京→福岡間通常約4万円に対して、株主優待券使用で約2万円になっています。
株主優待券を金券ショップで購入した場合、2019年3月17日現在6,500円で販売されているので購入したと仮定します。株主優待券を使い株主優待割引を適用すると、26,500円で飛行機に乗ることが出来るようになりました。
通常料金約4万円に対して26,500円で乗ることが可能となり、13,500円の節約となります。
株主優待券を有効に活用していきたいところですね。
株主優待券より金額的にお得な方法
下記は2019年3月17日現在の東京→羽田の各種料金表になります
東京→福岡(羽田) | ANA | JAL | スターフライヤー |
当日株主優待割引 |
27,290円 株主優待割引20,790円 優待券購入費6,500円 |
30,090円 株主優待割引22,090円 優待券購入費8,000円 |
36,990円 株主優待割引32,090円 優待券購入費4,900円 |
3日前購入割引 | 34,090円 | 36,690円 | 31,290円 |
75日前購入割引 | 14,290円 | 12,790円 | 10,790円 |
スターフライヤーのみ3日前の購入で、当日株主優待割引より安いコストになっています。
75日前購入となると上の例全ての航空会社で大幅に安くなっているのが分かります。
数ヶ月先まで予定が決まっている状況なら、株主優待券を使用するより、通常の早期購入割引を利用した方がコスト面では大幅にお得になります。
変更することが出来なかったり、
高額なキャンセル料がかかってしまうこともあるので注意しましょう。
終わりに 株主優待券は安さよりも安心性がある
株主優待券は近日に航空機に搭乗する場合には安くて良いのですが、長期計画では値引率が微妙になってしまうんですよね。
しかし、予約の変更やキャンセル等で自由度が高い航空券なのに355日前から発券が可能な面はとても安心できる物です。
通常の早期購入割引と上手く使い分けていきましょう。