「飛行機に乗りたいけど、値段が高すぎるなぁ」と思っちゃいますよね。
ANAやJALなどの大手航空会社で航空機に乗ろうとすると、片道でも3~4万円とか簡単に飛んでちゃいますからね。たまったものではありません。
でも、そういうあなたや私の強い味方になってくれる航空会社が存在するのです。
このページでは、その強い味方である格安航空会社LCCについて解説していきます。
LCCは大手と違う方向性を持たせることにより、安く航空券を提供出来るのです。
今回は安さだけではない、LCCの上手な活用法について教えて行きます。
目次
LCCとは
LCCとはLow Cost Carrier(ローコストキャリア)の略称で、大手航空会社にあるサービスを減らすことにより、低価格の運賃で運航サービスを提供することを実現している航空会社です。
米国の航空自由化により誕生し、世界中の航空規制緩和が進む中で次々と数を増やしていきました。
既存の航空会社がLCC事業に参入するケースもあります。
世界的なシェアは伸びていて急成長するLCC航空会社もある中、システム上経営が厳しく倒産に追い込まれる企業も多く存在しました。
充実した運航ネットワークや、多様なサービスを与える従来の航空会社とは異なる経営戦略を行っています。
LCC経営の特徴
使用航空機種の統一
使用料の安いターミナルを利用
契約社員を雇い人件費の削減
上記のような特徴を持つことにより、コストの削減と増収を図り、格安料金を実現しました。
機内食を食べられないと何を食べればいいの・・・。
客室乗務員が契約社員だと接客の練度が低くなりがちですね。
LCCのメリット
一般航空会社より安い
一般航空会社の航空券よりとくかく安いです。半額以下のケースになる場合もあります。
1000円航空券を販売するキャンペーンが行われていることもあります・・・。
すぐに航空機を利用したい時にお得
一般航空会社の航空券数ヶ月前の予約なら最大で八割近く安くなるのですが、急用で乗りたい時にはかなり高額な料金が必要になります。
その点LCCでは元々の値段が安いので、新幹線や特急鉄道と同じような感覚で乗れます。
早期予約した場合はさらに安くなりお得です。
燃油サーチャージ料金が格安
燃油サーチャージとは、運賃とは別に徴収される料金のことで航空券料金に含まれています。
LCCではこの料金が一般航空会社と比べると大変格安となっており、そのために航空券料金も低く抑えられています。
LCCのデメリット
マイルが貯まらないor貯めにくい
ANAやJALなどが提供しているマイレージがLCCでは基本的につきません。ただし、JALの提携航空会社であるジェットスターのみ対応しています。
大手マイルの使い道
特典航空券やダイナミックパッケージの交換に使える。
飲食店や期間限定品の購入に使用。
提携企業の電子マネーやポイントに変更可能。
ギフトカードに交換。
大手マイルには上記のような使用方法がありますが、バニラ・エアを除く他のLCC航空会社は独自のマイレージサービスを提供しており、下記の使い道があります。
LCC独自マイル使い道
荷物預け料金に使用。
座席指定の料金に使用。
大手マイルに対応していないLCCも、ANAやJALなどの航空会社提携のクレジットカードを使用することにより大手マイルを獲得することが可能です。
空港や乗り場・チェックインカウンターが遠い
羽田や成田などの大手空港は発着料が高いため対応していないLCCもあります。LCCは発着料が安い地方空港を主要ルートとして使用していることが多いです。
搭乗滑走路は移動が必要な安いターミナルに配置されており、利用者は不便を感じます。
LCCチェックインカウンターは一般航空会社のものより少なく、端に配置されていることが多いです。そのため、チェックインに時間がかかってしまいます。混雑時には特に注意したいところです。
航空券の払い戻しや変更に制限が多い
一般航空会社だと早期予約割引航空券を除くと払い戻しを無料で行ってもらえたり、振替分の差額のみで空席がある便に変更してもらえることが多いです。
LCCだと予約の変更や払い戻しに高い手数料がつき、対応航空券によっては予約の変更不可や払い戻し不可の場合もあります。
預け入れ荷物が有料・手荷物重量の制限が厳しい
一般航空会社では預け入れ荷物が20kg(ファーストクラスなどのハイクラスは40kg)まで無料ですが、LCCの預け入れ荷物はほぼ有料のサービスになっています。
機内持ち込み荷物は一般航空会社では10kgまで無料、ほとんどのLCC航空会社では7kg(ピーチのみ10kg)を超える重量になってしまうと超過料金を支払うはめになってしまいます。
長期旅行に向かう場合どうしても荷物が多くなってしまうから、
いくらLCC航空券が安いといっても荷物預け入れ料金で、
一般航空会社の便に乗るのと差額が縮まってしまうわね。
荷物を手荷物のみに押さえると言う方法もありますが、重量制限が厳しいですね。
いかに荷物を少なくするのかが大切になってきます。
前後の座席との間隔に余裕がない・座席指定が有料
LCCは一機にできるだけ多くの乗客を乗せるために、前後の座席間隔を狭めることにより座席数を増やしています。
一般航空会社の座席よりかなり狭く感じてしまうため、背の高い人や大柄な人は不憫に感じてしまうことでしょう。
航空券の予約時に座席の指定が出来ません。
座席指定を行いたい場合、高い運賃費用のコースを選択するか、追加料金が必要になります。
複数で乗る場合には離ればなれになる可能性が高いです。特にお子さん連れだと困ってしまいますね。
遅延が多く欠航の場合もある
LCCは保有している機体が少なく、運行数を増やすために運行間隔を狭めているため余裕がなく、天候の乱れなどで大幅にスケジュールに遅延が発生することが多いです。また便に余裕がないために欠航が発生しやすいです。
欠航になった場合、一般航空会社では変わりの便の手配や、振替便を待つための宿の手配及び交通費や宿代に換算するお金を支払ってもらえることが多いです。
しかしLCCでは代わりの便の手配などしてくれなくて、自分で新しく手配する必要が出てきます。
一般航空会社を利用したほうがよいですね。
終わりに 状況に合わせてLCCを使っていこう
LCCはサービスを減らしたり有料化することにより、低価格を実現している航空会社です。
料金はとても安いのですが、どこへ・何人で・何をしになどの状況に合わせた利用をしないと、無駄に料金が上昇したり、とても不便な思いをすることになってしまいます。
一般航空会社とLCCの違いを理解して、上手く使い分けていきましょう。